切削加工を行う装置は、高い剛性を担保した躯体に対し、X・Y・Z方向の直動軸の先端に主軸モータを取付し高精度の加工を行うが、一方で加工製品サイズに対し、装置自体が大型になる、装置のコストが増大等のウイークポイントがありました。
また、加工製品の中には、加工精度の要求値が低い物や、大型製品の為、専用機でしか加工できないものも多く存在しています。
ロボットマシニングシステムは切削加工装置に比較すると、精度、加工速度等では性能が低い点がありますが、装置コストや設置自由度、自動化への対応容易性など多くのメリットを有します。
トライエンジニアリング製ロボットマシニングシステムは汎用重可搬ロボットの先端に、専用開発主軸モータを取付し、その駆動用インバーターをロボット制御盤から直接制御するソフトにより、従来困難であった汎用ロボットによるフライス加工、エンドミル加工、穴明け加工を実現しました。
6軸多関節ロボットのアーム先端にロボット専用に開発した加工用主軸モータを取付し、様々な機械加工を実現しました。ロボットから主軸モータ駆動用インバータ接制御し、インバータの負荷監視機能などロボットでの加工を実現した機能を搭載。
従来の加工機に比較し、加工精度や加工能力には及びませんが、加工機では出来ない汎用性が特徴です。加工だけでなくワークの搬入出や、走行軸を組合せての長大品加工、切削工具の自動交換だけでなく、主軸モータ自動交換など、生産形態にあわせたレイアウト及び機能を付加することが可能です。
アルミ鋳物やアルミ押出材、GFRP、CFRP、鉄、鋳物、鋳型など多様な製品に対し、穴明け加工、ポケット加工、トリミング加工、切断といった加工が可能です。そのほか、フローティングツールを用いたバリ取り加工や、タップツールを用いたタップ加工も可能です。
※他機種ロボットでの対応もご要望に応じて対応します。(例:25kg可搬ロボット、600kg可搬ロボット)
上記以外ロボットメーカー製の場合、制御仕様が一部異なります。
RT17-080 | RT21-050 | RT14-013 | RT13-041 | RT21-030 | RT16-082 | |
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ツール把持規格 | BT30 | BT30 | BT30 | BT30 | BBT40 | BBT50 |
定格出力 | 1.3kw | 2.6kw | 3.0kw | 4.5kw | 11.3kw | 25.0kw |
定格回転数 | 12,000rpm | 10,000rpm | 5,000rpm | 8,000rpm | 6,000rpm | 1,870rpm |
最高回転数 | 20,000rpm | 15,000rpm | 8,000rpm | 15,000rpm | 9,000rpm | 3,000rpm |
定格トルク | 1.0Nm | 2.5Nm | 6.0Nm | 5.4Nm | 12.0Nm | 128.0Nm |
冷却方法 | 空冷 | 空冷 | 空冷 | 空冷 | 水冷 | 油冷 |
重量 | 14kg | 50kg | 47kg | 50kg | 70kg | 160kg |
最大ツール重量 | 2.5kg | 2.5kg | 2.5kg | 2.5kg | 7.0kg | 15.0kg |
下記レイアウト以外も対応可